柳の木の下

備忘録の長文レポを書く人です

青い春に舞う 桜の花びら 〜滝沢歌舞伎 ZERO FINAL 20,000字レポと感情の記録

 

 

 

2023年4月30日、18年間という長い間愛され続けた滝沢歌舞伎の幕が降りる瞬間。

幸せなことに千秋楽をライブビューイングという形で観劇することができました。

SnowManが「ここでいろんなことを教わった」「しんどいことと嬉しいことどっちも同じくらいあった」「学校」「青春」と熱く語っていた舞台を、画面越しではあるけれどリアルタイムで見届けることができた。

このような素晴らしい機会に立ち会えたこと、本当に幸せだったな………と数日経った今でもバカデカ感情を抱え続けています。

 

このブログでは千秋楽を中心に、計4回観劇したライビュのことも少し織り交ぜながらのレポや感想(阿部担宮舘推しなのでかなり偏りあり)と、「滝沢歌舞伎」そして「滝沢歌舞伎 ZERO」という舞台とSnowManについて個人的な解釈(こっちのボリューム多め)などをつらつらと。

全体でなんと20,000字以上もあるので本当に時間に余裕がある方だけ読んでください。私も自分で結構引いてます。

 

 

◉まえがき

本題に入る前にちょっと前置き。

いきなり重めなことを言いますが、私はSnowManのことをアイドルとして大好きなだけでなく、ひとりの人間・社会人として心の底から尊敬しています。

シングルの特典映像や雑誌のインタビュー、ブログやSNSで垣間見るだけでも、SnowManってびっくりするくらい真面目だし、誠実だし、ひたむきだし、向上心が高いし、目的意識が明確だし、何より愛情深い人たちなんだなって感じられる。

自分の個性や能力をよく理解していてそれらを絶え間なく伸ばしながら、周りの個性と能力、そして存在そのものを尊重し合い、SnowManとしてどうあるべきかを考え続けている。

そんなSnowManというグループ、そして個々のメンバーからは、私たちがいろんな壁や理不尽だらけの毎日で社会人として生き抜き、そして何かを成し遂げようと思った時、学べることも励まされることも本当にたくさんあると思うんです。

 

そして、彼らのそうした部分の土台が築かれたのが、本人たち曰く「滝沢歌舞伎」だったのなら、最後の舞台を見れたことにはやっぱり心の底から感謝しかありません。

滝沢歌舞伎の幕を今年降ろさなくてはならない、というのはいろいろな状況を考えても必然だったと思うけれど、それでも終わってほしくなかったなあ…と思ってしまいます。

ほんの少しでも何か状況が違えば、彼らがまだあの場所で輝き続ける未来や、彼らが学び得てきたものをさらに後輩に引き継いでいく未来もあっただろうし。

実際、今回の公演に出演したJrの子たちのブログを見る限り、SnowManは全員がすごく良き指導者で良き先輩だったのだろうと感じられてまた尊敬の気持ちが増しました。

最終日のみんなの晴れやかな笑顔、涙、言葉にできない何かを堪えるような表情は今でも脳裏に焼き付いているし、彼らの言葉の通り、きっとこれからも桜の季節が来るたび、滝沢歌舞伎のことを思い出すんだと思います。

 

とはいえ、こんなにあれこれ書いておいて今更ですが、私はSnowManのことをよく知っているわけではありません。

ファンになったのもデビューして1年経ってからだし、ありがたいことにライブには一度行けたけれど、滝沢歌舞伎に至っては現地で観劇したこともなければ、過去公演の映像を全て追えているわけでもありません。

だから、最初こそ勢いでガーーーッと書いたものの、こんなことを言える立場なのか…?と感じて、公開するかはかなり迷いました。

でも、私が今SnowManそして滝沢歌舞伎という舞台に抱いている、感動や感謝や尊敬の気持ち、そして彼らからもらった希望は本物だと思うので、それはやっぱり何かしらの形で残し、伝えたかった。

また、私と同じように彼らと彼らが繋いだ舞台を愛する人たちと、この気持ちをぜひ共有したいなとも思っています。

なので、いろいろ悩みましたがこうしてこのブログを公開するに至りました。

(言うて身近な人に届けられればな、と思って書いているので、そこまで大勢に読まれはしないとも思っているのですが………)

 

諸々無知なところもたくさんあるし、阿部担・宮舘推しなのと演目ごとの個人的な好みもあるのでレポ内容の濃さや深さにものすっっっっっっごい偏りもあります。すみません。

あとここまではなるべくちゃんと書こうと思って一応真面目ぶっていますがレポは脳直なのでふざけてんなコイツ…って文章が多いです。本当にすみません。

備忘録的な意味もあるので悪しからずご了承いただければ幸いです。

 

前置きが長くなりすぎましたが、まずはこの私の思いと考えをここまで読んでくださりありがとうございます!

そしてこの先の怪文書も読んでみたいなと思ってくださった方、本当にありがとうございます!この時点で大体2,000字です!激重!!先が長すぎる!!

もう一度目次を置いていおくので、お好きなところからお読みください。

 

 

 

滝沢歌舞伎 ZERO  FINAL 大千穐楽 ライブビューイングレポと思ったこと

1. ひらりと桜:全員

「春の踊りは よ〜いやさ〜!!」

これぞ滝沢歌舞伎!何度見ても痺れる!!すでにここで岩本さんの声がちょっと震えているように聞こえてグッときた。

涙目のメンバーも結構いて、いろんな思いを抱えて千秋楽を迎えているんだなあと突きつけられて情緒がおしまいになった(早い)

最初のサビで阿部さんの鼻の頭にまあまあ大きめの花びらついちゃってて、微妙に目に入るのかめっちゃまばたきしてたのかわいかった。

しかも阿部さんの立ち位置側からカメラで抜かれる=顔がよく見えるタイミングで、くしゃりと笑いながら優しく花びらを取り、少し見つめてからふわっと投げる…というモーションを見せられてしまい、私は、私は…………もうどこまでプロアイドルなんだ……魅せ方が天才…………一生推す…………………………………………………

公演最初の演目なのと踊り慣れていることもあってか、全体的に余裕がある印象。

特に個々のパート、これまでのライビュでは表情固めなメンバーもいたんだけど千秋楽はみんな穏やかというか、特に岩本さんがとてもとても柔らかく笑っていて泣きそうになった。どこか誇らしげにも見えたのがまた良すぎました。

もうこの曲を舞台で歌い踊る姿は見れないんだと思うと寂しい……ライブとかで定期的にやってほしい……………

 

最後のひらりと桜を見届けて、私の中で「彼らの姿を涙で滲ませず、ちゃんと最後まで見届けたい」という覚悟が決まった。

我ながらよくわからない意地だけど、それが私なりの滝沢歌舞伎 ZERO FINALへの向き合い方だなと思った。そういう人なんだなと思ってレポを読んでもらえたらありがたいです。

ちなみに終わった後30分くらいとりあえずレポをTwitterスマホのメモに書き殴って、落ち着いた頃に大号泣していますしこの文章書きながら何回か泣いてます。情緒ほんとにおしまい。

 

2. 春の踊り:全員

ダンス曲。一斉に後ろ向いたり足並み揃えて下がったり、ザ・舞台演目!って感じが強くてもう引き込まれる。

4:5で向かい合ってダンスするところで多分いわだてアイコンタクトしてた。指差しながらすっごい楽しそうに笑う宮舘さんいた。こういう演者だけがわかるコミュニケーション大好き。

だて→あべ→さくの順でゆっくりとした腕の振りに合わせてダンサーさんとJrの子たちがダンスやらアクロやら決めていくの超かっこよかった〜〜〜!全体像を見たらまた印象も違うんだろうなあ。

特にだてさまのところはスーパー宮舘タイムって感じでさすがの優雅さで大好きすぎました。

ここはすげーーー!!って思ってるうちに毎回秒で終わってしまったのでDVDでじっくり見たい。絶対にDVDを出してほしい。絶対に。

 


3. いにしえ:全員

春の踊りから流れるようにいわふか歌唱パートへ。

めっちゃ声が優しい。聞き入っちゃう。和風ダンス曲楽しい。

どうやら初期の頃からの伝統曲らしく(新参者なので無知ですみません)、スノのダンスが個性が前に出ているもののかなり揃っていたように見えたのが印象的だった!きっとJr時代から叩き込まれてきたんだろうな。こういうところで舞台の歴史の重みを感じられるのすごく尊かったです。

それにしてもこの曲全然頭から離れない。サントラCD出してほしい。初回盤DVDに特典として封入してください。

 

 

 <口上:いわ>

演者にいちばん最初の口上で「この舞台の幕を下ろせますことを出演者一同、特別な思いを感じています」って言わせるの鬼畜すぎる。まだ3演目しかやってないのに。舞台ってそういうもんなんだろうか。つらい。

というか演出がSnowManってことはもしかして口上の内容決めたのもSnowMan?えっ追い込みヤバ……………………岩本さんの声が少し震えていたのがめちゃしんどくて、手元にあったハンカチをぐっしゃぐしゃに握りしめながら観ました。

とはいえ、この口上があることで見ている側も最後までちゃんと見届けたいという気持ちがさらに強まるから、やっぱ最高演出なんだよな……とは思うので、結局SnowManの感性って最高!にはなるんだけど………………まじで情緒が保たなくて…………………

滝沢歌舞伎ZEROの座長はSnowMan9人全員だし、実際全員に見せ場があって全員主役って感覚が強いけど、やっぱりこの舞台の中心、というかSnowManというグループや一座の大黒柱は、ずっと岩本さんだったんだなってこの口上で改めて思い知らされた感覚。板の上にいる間、岩本さんだけは一貫してずっと胸を張って腕を少し広げるという、舞台ならではの立ち方をし続けているのも大好きでした。彼なりの矜持なんだろうな。本当にかっこいいな。

 

 

4. 仇討ち:あべふかだて

まず赤の羽織に黒袴なのがシンプルに良くて……………それで殺陣なんて最高でしかなくて……………人選も最高ですありがとうございます。九剣士としてやってた時から一番好きな演目なので千秋楽とか関係なくガチで良かったところを書いています。他が手抜きに見えるくらいここだけとんでもない文量(1,600字)ありますが許してください。

阿部さんの剣捌きは力強くて、めっちゃ腰落として戦ってるのがカッコ良すぎる。私は阿部さんが意外と下半身強いのとおそらくずっと佐久間さんとシンメだったために生み出されるとんでもない高低差のある動き担(高低差のある動き担?)なので、その良さをここでも存分に堪能することができて本当に最高だった。敵と睨み合い背筋を伸ばしたあと勢いよく腰落としてから敵を下から上に斬って一撃で倒すところなんか特に痺れました(細かすぎて伝わらない推しポイント)(長い)

三者三様の戦い方がある中で容赦なく敵をバッサバッサ斬り殺していく担当が阿部さんなのめちゃめちゃアツいし、敵の首落とす前にニヤッと笑うのもずるい。何度見てもヤバい。これまでは一番最後の敵の時だけ笑ってたけど、千秋楽は途中の多勢に無勢状態の時も笑ってた。本当にヤバい。

敵を全員倒した後に刀を光に翳して見つめるシーン、初めてのライビュで見た時は清らかな表情だったんだけど(それはそれでヤバい)、回を追うごとにどんどん表情が険しくなっていて、千秋楽は特に眉間にすっごい皺が寄っていて苦しくなった。どういう感情かはわかんないけどめっちゃ魂込もってる……………

っていうかあんなに楽しそうに何人も殺しておいて苦悩はあるんだ……良すぎ……早くそういうドラマか映画の役を阿部さんにください………

ふっかさんは流れるような太刀筋がすごく綺麗で軽さがあって、それこそ舞うような戦い方だった。敵を倒すというかいなしてる感じだった。千秋楽だし流石に熱が籠るか…と思いきやずっと生気も重力もなくて消えそうだった。さらっと切ってさらっと倒してる。敵も切られたことに気付かないんじゃないかってくらい軽やか。衣装も一人だけ襷掛けせず革手袋もない一番オーソドックスな袴姿な上に髪がまんまるサラストなのが理由なのかもしれない。最高スタイリングすぎる。

ふっかさんの戸板バッタン毎回大丈夫かな…とめちゃくちゃドキドキするが軽く決めてくるので毎回カッケ〜〜〜〜!!!となる。こいつちゃんとキメる男なんですよ!(©️阿部さん)

宮舘さん「「「「殴る」」」」←大好きポイント。物理的に殴っていくの好きすぎる。途中で敵の刀奪って剣技を披露するのも大好きすぎる。上腕の筋肉が見えるくらいガッツリ襷掛けをしていて全体的にたくましさがすごい。スノの中でも特に華奢なあべふかと並ぶと体格の違いが露骨に出る。マジのマジで和装が一番似合うのは宮舘さんだと思っている。本当に良い。写真集出してほしい(宮舘担?)

サラッとアクロバット決めるし刀握ったら握ったで超パワフルながら余裕感もあるし、身のこなしがとにかく美しくてダイナミックで、だてさまって本当にオールマイティーなんだなあ…と思った。「滝沢歌舞伎」という舞台全体を支えるのが岩本さんだとしたら、滝沢"歌舞伎"を名乗るための和の演目の説得力を持たせているのは宮舘さんなところがやっぱり大きいんじゃないかなと感じた。足運びの重みや存在感がすごい。派手に魅せるのではなくどっしり構えてる感じがとても好きです。

最後に階段を登っていくときの宮舘さんの息遣い、これまではぜーはーと荒い息が響く感じだったけど、最終日は苦しげな声が混ざっていてこちらも心臓が痛くなった。死ぬな宮舘…………… 落ちていく時の太刀筋も最終日は特に綺麗に見えて、儚くも美しくて見惚れてしまった。

3人の内面や雰囲気・動きの個性が存分に生かされた演目で最高でした!スクリーンいっぱいに筆文字で「仇討ち」って出てくるたびに新鮮に沸いた。あと10回は見たいので絶対に円盤化してほしい。

 

あと、この殺伐とした殺陣を見た直後に阿部さんの清らかな声で「忠臣蔵に見るように、古来より日本には、大切な人のために自分を犠牲にしてでも生きる、という愛があります」といった感じのナレーションが入るんですが、声のトーンと内容の重みにギャップがありすぎて毎回情緒がめちゃくちゃになる。愛の形がいきなり重い。まだ1/4も進んでないの嘘でしょ?

 

 

5. 月と星のディスタンス(Maybe):なべラウ

歌とダンス、それぞれの表現力のぶつかり合いで、すごく高度なものを見たなという感覚…

Maybe自体は映画でのあべふか歌唱時点ですでに大好き曲だったのだけど、歌う人が変わるとこうも印象が変わるのか…!となる。しょっぴーの場合は力強さが際立っててこれもまた好きだったなあ…特に千秋楽ではこれまで以上に感情をぶつける歌い方になっていたように思う。でもしっかり心に染み込んでくるというか、何度でも聞きたくなる歌だった。SnowMan版で音源化しませんか?できれば渡辺さんのとあべふかのとどっちも欲しいです。絶対需要あると思うんです。いかがでしょうか?(いかがでしょうか?)

そしてラウのダンス。フリーダンスのようなので回によって印象がガラッと変わるのがとても良かった。サビの時に全身を使って激しく踊ることもあれば、あえて力を抜くときもあって。手がメインの日もあれば、片足立ちのままゆったりと舞う日もあって。

特にラスサビの「I'm in love もがいては 苦しみの果てに I'm in love 一筋の光を感じてる」というパート!!私が観た公演では盛り上がりどころ!って感じ割とガシガシ動いてて、まさにもがいている感じだったのだけど、千秋楽では寝転んで目を閉じ手の甲を目元にやったまましばらく静止するという動きで……滝沢歌舞伎という舞台でもがき苦しんできて、最後の最後に一筋の光を掴み、安堵しているような、でもどこか寂しいような、そんな儚さも感じて胸が締め付けられた。フリーダンスだからこそ、その時々の解釈が伝わってくるのが本当に良かった。

千秋楽ではなべラウの姿がどちらも結構ぼんやりめに映されて重なっていて、これまで以上に儚さを感じたなあ……滝沢歌舞伎、終わるな…………………………(まだ序盤)

 

 

6. 変面:いわ

4回もライビュで見たし前の方の席で超至近距離でも見たのに全く原理がわからなかった。一体どうやって変わってるんだ…

とにかく迫力がすごくて、岩本さんの圧倒的な存在感とオーラで圧倒される演目って感じだった。帝王・岩本照。千秋楽まで毎回ドキドキしながら見てしまったし、面が変わるところで綺麗に変わるたびにお門違いな心配だと思うがホッとしてしまった。千秋楽でもやり切った後の岩本さんは「このくらい余裕ですが?」の表情をしていて最高!!!!になった。

ちなみに、この演目で毎回めちゃめちゃ沸いたのはバレリーナさんとアイコンタクトして頷き合ってから面を変えるところです(細かすぎて伝わらない大好きポイントその2)

 

 

7. 足跡:めめさくこじ

バラード曲。床でやってる動きをスクリーンに投影していて、それぞれのソロ歌唱の背景が別メンバーの動きの投影って感じ。視覚的な面白さがすごい。最初のさくこじのシーンで微妙に服の裾の広がり方が違ったりするところで毎回本当にその場でやってることなんだ…と実感していた(そこ?)

全員歌声に透明感があり高めのところで響いてくるタイプ(めめは声自体は低いが響きは明るいと思っています)だなあと思うので、こういうしっとりしつつも前に向かう明るさのある歌詞と曲調が似合いすぎて序盤なのに切なくて切なくて………………………本当に終わらないでほしい……………………

ラスサビはいつも内側を向いて手を繋いで2.3回振るのが定番の振り付けだったぽいんだけど、千秋楽では肩を組んでより近い距離で歌っていてめちゃめちゃ感動してしまった…肩組む前から佐久間さんめっちゃまばたきしてたし泣きそうだったんかな……みんな何かを堪えるような、でもとても優しい表情で笑っていたし、何度も言うけど歌詞と曲調があまりに良いのがまた泣かす……………………一生幸せでいてほしい…………………………………………

 

 

 

8. 腹筋太鼓:全員+Jr

4回見て4回とも宮舘さんめっっっっっっっちゃ良!!!!ってなったので、正直この演目についてはほぼ宮舘さんしか見てないですすみません。(宮舘担?)

腹筋太鼓っておそらく元になってるのは秩父屋台囃子、演出としては鼓童さんとかプロの和太鼓パフォーマーの方々に影響を受けていると思うんだけど(違ったら&もう明言されてたら無知ですみません)、そのルーツにある要素をめちゃめちゃ見たというか…秩父屋台囃子は私が学生時代所属してたサークルでやってたので、元太鼓部の先輩が教えてくれたりいろんな動画見たりしてこれがかっこいいよね!ってされてたものを全部やってたというか……私自身はこの演目では笛やってたのであの叩き方はしたことないし全然素人目なんですがとにかくツボすぎて…………

やっぱ和の部分においては宮舘さんのそもそもの体の使い方や魅せ方との親和性がめちゃめちゃ高いと思うんだ。当然めっちゃ研究してるだろうとは思うし他のメンバーももちろん上手いけど、太鼓の練習に割ける時間も限られてるだろう中であれができるのはマジでセンスがあるとしか………お前誰って感じだけど本当に良くて……

打ってない方の手がバチ先までピシッと伸びている!打ってる時に脇が締まってない!バチを握り締めすぎていない!連打で面を擦っていない!両腕を広げた時に肩や肘が落ちず綺麗な90度!腹筋で起き上がってきて打つ前に両腕を伸ばした時もまっすぐ腕が伸びてる!背筋もまっすぐ!もう何もかもかっこよくてメロメロになりました!!!!(宮舘担???)

太鼓リーダーの自担のこと全然見てなくてごめん。最終日の昼に後半にある「よっしゃあ!」って掛け声のところでめちゃめちゃ険しい顔で叫んでるところが映ってて、かなり"本気"を感じてぶっ刺さりました!

あとメカ太鼓が始まる時に吊るされてる感じになる佐久間さん、千穐楽まで毎公演かなり目がキマってて最高でした!(言い方…………)

 

 

 

9. SHADOW DANCE:Jr

紗幕を使って映像投影してて、Jrの子たちの動きに合わせて映像が動くのでものすごい迫力があった。Jrの子たち全員ダンスがめちゃめちゃ上手いしアクロできる子もめっちゃいる。すごい。レベル高い。毎回魅入っちゃったしすごく楽しめた!

なんというか鬼気迫るものを感じたんだよね。ここで爪痕を残してやる!という勢いのような、先輩たちの晴れ舞台に自分たちも最大限の力で挑む!という気概のような。そういう熱量がしかも観るたびに上がっていってた感じがしたのもまた感動ポイントで……全員が本気な舞台、最高だな…………

途中で紗幕にいろんな漢字がブワーーーッ!と投影されるシーンがあって、「愛」とか「絆」とか「誇」とかいう美しいワードに紛れて「憎」「哀」「恐」「凶」とか物騒ワードがめちゃめちゃ入ってて怖…………となった。

滝沢歌舞伎は一貫して「愛」がテーマだったと思うとはSnowMan本人談ですが、これもそうだし仇討ちもそうだけど、"愛と憎しみは表裏一体"みたいなダークな側面の印象が強すぎて滝沢さんの愛って激重………になる。とんでもない舞台だ。しかもこの演出がSnowManだと思うと、そのイズムをきっちり継承しているということなので、上手く言えないんですけどかなりテンションが上がります(怖………………………………)

 

 

10. DA BOMB (新曲):全員

バチイケダンス曲。全員爆イケではあるんですがどうしても言いたい。

この阿部さんは本当に良いです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

本当に良いんですよマジで。本当に。急なカラーサングラスは聞いてないです心臓に悪いです。そういうことするなら先に言ってください。最後まで破壊力が健在すぎてもっとこの良さを語りたいんですけど毎回阿部さんの登場によって記憶が飛ぶのともう全員カッコ良すぎて「良かった…………」しか出てこないんです、、、、感想うっすい、、、、、、千秋楽こそはと思ったけど全然無理でした、、、、音源化と映像化を何卒、、、何卒よろしくお願いいたします、、、、、言い値で買いますから、、、、、、、

 

 


 <生化粧>

ヴァサイェガくんと長瀬くんMC。初めて見たライビュでは緊張感が観てる側にも伝わってきて「頑張れ…!!!」とちょっとハラハラしてたのに、千秋楽では「犬だよ犬!!」の声を合わせてくるなど小ネタまで仕上げてきてて成長してる、、!!と大感動してしまった。Jrを推す人の気持ちがちょっとわかった。頑張っている姿も成長する姿も刺さる。そしてこの小ネタに「何仕上げてきとんねん」ってしっかりツッコミ入れる康二がマジで康二で最高だった。

MC二人の話す内容に合わせてお辞儀したり拍手したりする阿部さん、千秋楽まで私が観た全公演でそのスタイルを貫いていて本当に優しいな…と思ったし、こういうところがやっぱり好きだなあ………となった。千秋楽では康二も一緒に拍手やお辞儀してて愛しい気持ちになった。あべこじかわいいね。

あと鼠小僧のダイジェストが映像で流れるところ、安兵衛が映ったら俺俺♪と自分を指差すのも毎回やってる阿部さんマジで可愛かったし、ここでも千秋楽では康二が真似して官兵衛が映ったら俺!!!って両手の人差し指だけ自分に向けてぶんぶん振っててめちゃめちゃ可愛かった。文章にすると何にも伝わってない気がする。あべこじかわいい。最終日の昼に金さん銀さんのラブコメ(ラブコメ?)・夜に蚊を食べるお丸さんが観れたので悔いはないです。

お丸さん登場シーン、ライビュでは主に全力ダッシュだったのに千秋楽は過去の歌舞伎でもやっていた昭和歌謡のイントロと口上が流れ紫のピンスポに照らされながら登場にスタッフさんたちの投票で決定したらしく観ながら爆笑しちゃった。愛されてるなあ。お丸さんが登場してから場の空気がぱっと明るくなる。お約束の「お丸さんかわいいな〜と思った人拍手!」「そんなにだな〜と思った人拍手!」のネタも、毎回お客さん側の理解度が上がっていくのでどんどん拍手のタイミングが早くなっていくの最高だった。よく教育された団体芸。千秋楽とか「そ」くらいでもう拍手起きてて本当に面白かった。

SnowManからの公演替わりコメント、千秋楽は岩本さん。岩本さんじゃないかなあと思ってはいたけど、長瀬くんが振った時、やっぱり座長は9人だけどその中の大黒柱は岩本照なんだなあと胸が熱くなった。

振られた時ちょうど白塗りの途中で目元だけ塗れてない状態で喋ってたの面白かったし、自分で気づいて「めっちゃ中途半端…」と困ったように笑う岩本さんはさすがに可愛すぎた。保護。

そして岩本さんにマイクを向けてあげようとするものの、自分も手が汚れていたのか何か持っていたのか直接触れず、ひじ使って頑張ってマイクの向き変えてた宮舘さん、本当にかわいすぎた。保護。

あと最終日の昼公演の話になるけどここではめめがコメント担当で、両隣のあべこじがどっちも気を遣ってめめにマイク向けた結果、謎にマイク2本に向かってコメントすることになっためめの図がとっても平和でよかった。マイク戻す時にありがとう!ってあべこじにそれぞれお礼言うめめもすごく可愛かった。幸せ空間すぎる。みんなまとめて保護。

最初はネタ枠として生まれたであろうお丸さんがこんなに愛されて、かわいい〜〜!と言われているのはふっかさんの努力の賜物だよなあ…と妙な感慨深さを覚えました。千秋楽の最後、紗幕が降りていくときに「またどこかで会いましょう!」と言ってくれたお丸さんのこと、私絶対に忘れないから………………………………(泣)

 

 

11. 滝沢歌舞伎オムニバス

ここで口上言ってる豊田くんと内村くん、めちゃめちゃ声が良いなと思った。地声の高低差や話すスピード感の差が逆にしっくり来て聞き入った〜!

各演目をざっくり紹介してくれたおかげで入り込みやすかったのでありがたかった!!これが上演されていた舞台をちゃんと観たいなあ…と思った。

 

 ①五右衛門:いわだてこじ(ふかラウ)

これぞ滝沢歌舞伎!というイメージが私にとっては強い演目。最初のだてこじの見得も超超超かっこいいんだけど、やっぱこの演目は岩本さんがすごい。出てきた瞬間からマジで圧巻なんだ〜〜〜〜、、、

千秋楽では大向こうさんの「岩本!」「宮舘!」「向井!」の声がいつもより大きいように聞こえて、こうして見えないところで支えておられる方々の思いもひとしおなのだろうと思うとまたグッときてしまった………

刀投げのシーンほんっとうに毎回ドキドキするんだけどちゃんと決めるのがやっぱり安心と信頼のいわだて、、、、、、、大向こうさんのお見事ーーー!も毎回いいんだ、、私もお見事ー!って言いたい、、、(は???) 確か最終日の昼公演だったと思うけどめちゃめちゃ刀綺麗に飛んでて岩本さんが数歩しか動かず取れてたのがかなり良かった。すごい。投げる方も受け取る方もすごい。


 ②男と女の舞:めめあべなべさく

ライビュで観れて本当に本当に本当に良かったですありがとうございます………………あまりにこの演目が好きすぎて、生で見たら本当に死ぬのでは?と友達にガチ心配され、一時期「男と女の舞の亡霊」を自称していました(怖い話)。現地で観劇することは叶わなかったけど、映画館の大きなスクリーンでリアルタイムで拝見できて幸せでした………………亡霊、成仏できました………………

映画の時よりも阿部さんの女形のクオリティめちゃくちゃ上がってませんか…!!?切なげな表情や指先までしなやかな動き、一段と美しさに磨きがかかっていて毎回見惚れてしまいました………………この演目はガチで阿部さんしか観てないです。すみません。しかも遊女(太夫)役だから髷もしっかり高さ作って結ってあるのに、常にめめより頭一つ分くらい背が低く見えるの本当にすごい。よくみたら膝めっっっっっちゃ曲がってる。体幹と脚力すっごい………………………女性より女性らしく本当に美人でした。

あと単にメイクの雰囲気の問題かなとか、私がめめあべ推しだからフィルターかかってるだけかなと思ってたんですけどTwitterで言ってる人が結構いたので触れます。千秋楽のめめあべ、めっちゃ表情が柔らかくてあれはハッピーエンドでしたよね?

気位の高い男と遊女の恋、叶わないとわかっているけれど離れがたさから口付けを交わす…みたいな悲恋なお話だと思っていたし実際ずっとそんな切なさがあったと思うんですが、千秋楽はお互いを純粋に慕い恋心を確かめ合うような表情に見えて、この2人がようやくちゃんと結ばれたのかなあ…良かったな…と感慨に浸ってしまいました。全て都合のいい受け取り方ですがこの方が幸せなので私の中ではそういうことにしておこうと思います(????)

 

 ③氷の世界:だて

口上の「宮舘涼太演じる氷の王が、白銀の帝国を築きます」の時点でかなり良かったけど、観たらもう圧巻だった。SANEMORIを経て歌舞伎らしい動きや迫力をさらに吸収されたのだと思う。見得切る時の首の動きや目の開け方がなんかもう一介のアイドルとは思えなかった。すごすぎる。いつか宮舘さんが演じる和の世界をちゃんとこの目で見たいなあ。千秋楽ではいつにも増して大きな声で大向こうさんの「宮舘ーーー!!!!」が響き渡っていて最高!!!!!!!!!になった。

 

 ④蝶々:ふかこじラウ

お美しさがとんでもない……袖を蝶の羽根に見立てて羽ばたかせるのすっごい綺麗だった……ふかこじのモノクロの対比も美しいし、ただでさえ長いラウちゃんの腕にさらに棒をつけてバッサバッサさせるのもうずるすぎる、どうしたって目がいく……全体的に早めのテンポで勢いがある演目だったけど、このお衣装とこのメンバーならもっとゆっくり舞う感じでもめちゃくちゃ綺麗なのでは…?元の上演回ではそういうのもあったのかなあ。洋風な印象も強くてキレーーー…と思っているうちに毎回終わってしまうのでもっと尺!!!尺取って!!!となった

 

 ⑤櫓のお七:さく

かっっっわいい…………めちゃめちゃかわいい……そして強い…………愛する恋人のために半鐘を鳴らす佐久間さん、解釈が一致すぎて………………男と女の舞の時に今回のさく姫はキリッとしてるな?と思ってたけどお七のためだったのかな〜〜と納得……意志の強い女性めちゃくちゃ好きなのでお七かなり好き。櫓に上がっていくときに着物の肩を落とすのかっこ良すぎるやろ。最初磔にされて出てくる時点から儚さと気迫がすごくて魅入っているうちに秒で終わってしまった。倍は観たい。


 ⑥道成寺:あべ

カワイーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!(大音量) 

あまりにもかわいい。お座敷遊びみたいなのをポン♪ポン♪ってやってるところ、動きも表情もどう考えてもかわいすぎる。自担の贔屓目かと思ったけど歌舞伎みた友達みんなかわいいって言ってたし(これは佐久間さんもそう)やっぱ誰がみてもかわいいんだと思う。千秋楽までずっとかわいいを更新され続けられてしまって頭抱えた。かわいい。どうしてこんなにかわいいんだろう。女形のメイクや振る舞いの効果で特別可愛く見えたのかと思ったけどいつもの阿部さんもはちゃめちゃにかわいいので結局ただただ阿部さんがかわいいんだよな…という結論に落ち着きました(全く落ち着いていない着地点)

からのキッと睨みつけるような表情!!!!最高!!!!後で原典の内容を調べて天を仰ぎました。えっ本当に最高………………………阿部さんも着物の肩を落とすところがあって、最初に見たライビュではちょっと手間取っててそれもまたリアルで良かった。鐘に登った後に見得を切る時、回を重ねるごとに瞳の開き方が大きくなってて迫力があったしめちゃくちゃかわいかった。

 

 ⑦大蛇:めめなべ

歌舞伎メイクがそこまでガッツリではないとはいえあまりにビジュが良くて「顔良…………………」が先に感想として浮かんでしまいました。裾が長い袴を大きくはためかせながら移動するのとか迫力あるし、衣装が赤と黒で見栄え的にも対になっててすっごいかっこいいんだけど、本当にお顔が良くて白塗りでもこのキラキラ感本当にすごいなあと謎の感動の仕方をしてしまった。

 

 

 ⑧蜘蛛:いわ

もう本当に岩本さんが強すぎる。かっけ〜〜〜〜……動きに合わせて蜘蛛の糸がブワッと出てくる演出めっちゃ好きだった。最後は上半身の着物を脱いで蜘蛛にまたがり舌を出すという、もうそんなん岩本さんしかカッコよくできんやろって感じでとにかく圧巻だった。

和の部分の説得力を高めているのは宮舘さん、みたいな話をこの前にしたけど、岩本さんの和の表現力もとんでもないし、やっぱり結局滝沢歌舞伎って岩本さんが中心なんよね、ともう何度目かわからない感想を抱いた。

最後にはSnowMan9人全員が出てきて舞台が競り上がり、ポーズを決めて完。圧巻すぎる。好きすぎる。ここを撮ったステフォ買いました。千秋楽のこのシーンは彼らにとって「歌舞伎」が終わる瞬間だっただろうから、いろんな思いがあったんじゃないかなあと思って見ながらこちらがうるうるしてしまった。みんな凛々しくてかっこ良かったです…………

 

 

12. 四季:Jr+ダンサーさん

最初のバレエの子の身のこなしが軽やかでめちゃくちゃ良かった!すごい!!他にもタップダンスとかアクロバットとかHIP HOPとかマイケルとかJrの子達の個性がガンガンに披露されてて良かったな〜〜!!あと傘に電飾をつけて被りながら踊るって発想が天才すぎる。めっちゃ見応えあるし面白い!!曲が三味線や琴の音メインに和風ながらも今っぽくて個人的にかなり好きだった。サントラCD出してください。

そしてこの後の口上がまたいいんですよ。全員が感情込めて言ってくれるんだ…………いよいよ終幕に近づいていることがわかって緊張感と寂しさがどんどん込み上げる…………

 

13. 組曲

黄金色の照明に照らされながら小高くなった舞台にゆらりと登ってくるスノのシルエットだけで鳥肌が止まらない。横一列でこのかっこよさ、最高………

この感情剥き出しでとにかく動きで魅せることに全振りされた演目、こういう舞台でしか見れないので本当に好き。何回見ても良すぎてぞわぞわした。ダンスに明るくないためここがどうで良かった千秋楽はこういう違いがあったということが何にも言えないし、この欄のメモ「横一のスノしか勝たん」だけの0情報のまま千秋楽から1週間経ってレポ書いてるので正直もう記憶がない。もっとちゃんと書けよ私…なんのための15,000字だよ……………………でも本当にこれ大好きなので絶対にDVDにしてください。もう一度映像を見させてください。一時停止しながら同担と語り明かすまで死ねないんです。

 

 

14. 花鳥風月

一音目からテンション爆上がり!!!!大好きです!!!!!!!

この曲もひらりと桜と同系統、何かしらのオタクの経験がある人間には絶対に刺さる曲調だと思っています。好きじゃないはずがない(バカデカ主語)。映画を見た時からもうとにかく良くて、これをライビュでも見られる喜びがすごい……あとこの曲は個人的にはふっかさん大優勝曲だと思っているので、初めてのライビュの時はふっかさんしか見ていませんでした。儚くて美しくて最高。

ふっかさんのダンスって軽やかというか滑らかというか、どれだけ激しいことをしていても荒さが全くなくてすごく見やすいダンスだなって思う。熱量がないわけではないんだけど、それ以上に「儚い」とか「綺麗」とか「柔らかい」とかそういう印象が先に来る、滑らかな絹みたいなダンス。その意味でも花鳥風月という曲とダンスとの親和性がとんでもなく高いなと思っていて、今後もっとこういう曲をSnowManとしても踊ってほしいな〜〜その時のセンターは絶対にふっかさんがいいな〜〜〜!!!と思った。

あと千秋楽の時のラスサビでふっかさんの横顔がスクリーンに大写しになるところがあって、それがあまりにも綺麗で泣きそうになった。

そして2回目以降はいろんなメンバーを目で追うように意識したんですが、やっぱり阿部さんを見ちゃうな〜〜〜……月を妬み踊り続ける〜、の腰の入れ方やら首の角度やら腕の伸ばし方やら何もかもが妖艶すぎる阿部さん。最後の「乱れ踊る」での目つきが鋭すぎる阿部さん。片足を横に上げる振り付けですごくしなやかかつ大きく体を使ってるのがすっごく美しい阿部さん。

阿部さんはやっぱり止めが多いダンスがすっごく映えるなあと思った。デビュー当時の映像とか見ると固い!って言われてたし見返すと確かに固い印象あるけど、今は柔らかさやしなやかさがプラスされてて、その中でバシッと止まるところのメリハリが際立ってて本当にかっこいい。誰目線って感じではあるけどやっぱりものすっごくダンスが上手くなっているなと思った。努力家すぎる。

組曲に続いて全身全霊のダンス!感情むき出し!って感じで踊ってくれるところを見られる喜びがやっぱりすごい。髪を振り乱しながら全員が全力で踊っているの良すぎる。SnowManのダンスが魅力的なのは、ただ上手いわけでも揃っているだけなわけでもなくて、こういう強い感情表現が要所要所でできるからなんだろうなあと素人ながら思ったりした。むしろ土台はこういう舞台でのダンスで、その一部をアイドルとしてのパフォーマンスにも昇華してるのかなって思ったり。そう思うと滝沢歌舞伎ってやっぱり大きい。終わるな……………………………………

 

 

15. Memories

白の羽織と白のボトムに着替えて舞台上にまばらに立ち、スポットライトを浴びる姿は、浮世離れした美しさと迫力があった。神様の使いとかが実際にいたらこういう姿なんじゃないかなって思わされる。

この演目はSnowManのこれまでの苦悩や進化みたいなものを表しているのかな…壁があったり逆風があったり、それでも9人で支え合いながら立ち向かっていく、というような動きが多くて見ながら胸が締め付けられた。ずっと苦しい。

五条大橋が想像以上のスピードで回るので毎回そこで新鮮にびっくりするし、そのスピードの中足だけで体支えて橋から乗り出してるのとか見るとSnowManってマジで身体能力高いんだな…と痛感する。この後の傘を使ってのダンスや大量の水がバシャーー!!と噴き出す演出なんかはジャニーズの舞台の醍醐味!という感じで見ていてとてもワクワクする!特にだてさくの身のこなしは圧巻!!

そしてクライマックス。全員が水に濡れていて、オリメンと呼ばれる6人が羽織を脱いでいき、一人ずつ階段を登っていくところ。

これは比喩なんだと思う。おそらく全員にとって一番苦悩の時代。6人はなかなかデビューの日を掴めず、3人もそれぞれが置かれた場所で花開き切ることができていなかった、過去の比喩。

私はその当時を知らない。でも、当時のことが知りたくて調べた内容だけでも、その当時はいろいろと、うまく言えないが壮絶だったんだなと思った。誰を信じていいのか、自分たちはこのままでいいのか、不安だらけの中でみんないたんだと思う。

9人で舞台に経って、6人が羽織を脱いで、階段を登る。羽織を脱ぐところはきっとこれまでへの決別であり、これからのための羽化。そんな意味があるんじゃないかと解釈してしまって胸が締め付けられた。

そして舞台上に残っためめこじラウ。千秋楽の日、この時点ではライビュ映像はまだ引きなんだけど、ラウの肩が大きく震えていてもう泣いてることがわかった。静かに涙…とかではなく子供が泣き出すときみたいに全身を震わせて泣いていて、本当に苦しくて息が止まるかと思った。

たった15歳の時に突然、すでに出来上がったグループに入ることを打診され、しかもセンターで、急に滝沢歌舞伎にもメインキャストで出ることになって、しんどくなかったはずがない舞台だったと思う。それでももう本当に終わりだと分かった時、あんな苦しそうに、感極まったように泣くラウールは本当に心が強くて美しい人だなと思った。この人が行く先が絶対に光であるようにと願わずにはいられなくて、苦しさよりも尊い気持ちが勝っていった。

しかしこの直後、号泣するめめの顔がアップで映ったらもう全然無理だった。手に持ったハンカチはぐちゃぐちゃ、そのまま心臓あたりの服も握りしめてしわっしわにしたし、いつの間にか完全に息止めてたみたいで思い出して息したらめっちゃ心臓痛くて物理的に死ぬかと思った。ふざけているかと思われそうだがこちらも必死だった。ここまで息を忘れる舞台は初めてだった。本当に苦しくて感情もぐちゃぐちゃで泣きたくなって、でもこの瞬間を絶対に見届けたい、一瞬でも涙で滲ませたくないと思って涙を堪えながら必死で見ていた。

そして橋の上の6人に手を引かれて合流する3人。これは加入を表しているだけでなく、彼らの心が一つになり、本当の意味で仲間になったことを表しているんじゃないかなと思う。9人になって初めての滝沢歌舞伎のことも調べたが、それももう、やっぱり壮絶だった。よく折れず腐らずいられたなと心から尊敬する。私だったら絶対に無理だ。

だけど、9人の距離がグッと縮まり、9人でやっていくという覚悟が決まったのもやっぱり滝沢歌舞伎という場所だったのではないかと思う。言い方が悪いが、舞台期間中は毎日嫌でも顔を合わせなくてはならない。そしてお客さんは、6人と3人ではなく「9人」のSnowManを見に来ているということを前提にして舞台に立たなくてはならない。彼らがちゃんと仲間になっているかどうか、お客さんが心の底から9人を望んでいるかなんか関係がない。9人で滝沢歌舞伎をやるということはそういうことだったろうと思う。

そうなるともう、どうしたって「9人」になるためにいろんなことを擦り合わせて乗り越えて共有していくしかない。傍目からとんでもない荒療治だと思うが、同じ釜の飯を食う仲間なんて言葉があるように、やっぱり過ごした時間とその密度が絆を強くするんだと思う。

そうしたいろんな日々が、あのシーンに詰まっていたのではないかと思う。全員が橋の上に立ち、お互いに向かい合った瞬間、千秋楽では誰からともなく一歩足を進めて円陣を組んでいた。これがSnowManがさまざまな苦難を乗り越えた先の未来、9人であることを選んだ答えだと言わんばかりに、強く肩を抱き合っていた。そして全員が前を向いた時の表情は、今思い出してもあんなに美しいものはなかったなと思う。

 

ボロボロに泣いているラウールやめめ、佐久間くん、だてさま、康二。渡辺さんは振り返る前から肩を震わせていて、感情が抑えきれず泣いているというのが分かって胸が痛かった。この時は泣いていなかった岩本さんとふっかさん、さすがこの舞台を陰で支え続けた方だなあとその強さに感銘を受けていたけど、岩本さんは橋を降りてピンクの羽織をかぶるところで泣いているし、ふっかさんもかなり堪えている様子だったうえにWITH LOVEの時にボロボロに泣いていたの見てかなり限界を感じた。私が(お前が?)

そして阿部さん。何かを堪えるように目元に力が入り続けていたけれど、この舞台で唯一泣かなかった阿部さん。やっぱりプロ意識の塊だなと感じた。

でも全員で前を向いていたとき、阿部さんがすごく短い時間だったけど俯いちゃってるところがあった。ここで私の感情が大爆発してしまってその後の記憶があんまりない。

阿部さんはただ、涙という形に出していないだけだ。当たり前のことだけど18年という長い歴史のある舞台に初期の頃から立ち続けていたんだし、すごく色々な感情が込み上げていたんだと思う。それでも、アイドルとして舞台上では泣かないんだと、自分で決めたことを貫いている。阿部さんは本当に強い人なんだな、というより強くあろうとしている人なんだなと痛感して、また大好きと尊敬の気持ちが増した。

彼がこうやっていろんな気持ちを超えてプロとして届けてくれるものを、私はちゃんと受け止め続けたいし、彼が心から笑える世界であり続けてほしいなと願わずにはいられなかった。私が阿部さんを守る。オタクにできることはほとんどないが何がなんでも守る。絶対に幸せでい続けてほしい。これ書きながら思い出して泣けてきたので強制終了します。

 

 

16. WITH LOVE

これはもう言葉にできない……ひとつずつ言葉を確かめるみたいに丁寧に、それぞれの感情を乗せて、でもどこかやり切ったような表情で歌うSnowManは本当にかっこよかった。ソロパートはなんとか堪えてた面々も大サビでは泣いてて、ライトに涙の筋が照らされているのがあまりに儚く、美しかった。大団円ってこのことなんだろうと、彼らや彼らの周りの人たちの中にはやりきれない思いを抱えている人もいるかもしれないけれど、本当に本当に素敵なものを見させてもらったなと思った。こうしてまっすぐな愛を歌にして届けてくれて本当にありがとうという気持ちしかなかった。

阿部さんはこの時にはもうキラッキラのアイドルスマイルになっていてそれが逆にものすごく涙腺に来たんだけど、やっぱりみんなの姿を絶対に目に焼き付けたい、絶対に視界を滲ませたくないという一心でハンカチ握りしめて息止めて見ました。なんかもう後半力入りすぎて全身が痛かったし心臓も痛かった。こんなに本気の舞台を見るのって体力いるんだな。すごいな。

この曲で特に好きなのは、ラウールのソロパート。

「ありがとうと言えるよ 目の前の君にまっすぐ伝えたくて そうさ ずっと僕らは同じ道 行けることを信じてる」

書きながらいろいろ思い出して泣いてる。

ライビュが始まった当初見に行った時は、ラウールはこの歌詞を満面の笑みで歌っていた。それが回を追うごとにどんどん苦しそうな表情になっていって、千秋楽では涙でぐちゃぐちゃの顔のまま、声を絞り出すみたいに必死に歌ってくれた。その姿が痛々しくもあり、神々しくもあった。ラウの表情や感情には、人の心を大きく動かす力がある。それが彼がSnowManのセンターとして選ばれた理由だと思うし、私たちがどうしようもなくSnowManに惹かれる大きな理由のひとつなんだと思った。さっきも同じようなことを言ったが、毎日出番前に涙が止まらなくなるような思いをしていた舞台の終わりを、寂しそうな涙で終えようとしているラウールは強い。一段と大好きになった。

 

 

17. LOVE

この底抜けに明るい演目が最後で本当に良かったと思った。WITH LOVEで終わられていたら本当に数ヶ月単位で引きずっていたと思う。

千秋楽のこの演目で一番良かったのは、ぶっちぎりで康二!Aメロのフリーダンス、ぐっちゃぐちゃに泣きながらタキツバのVenusを踊っていた。

いやもう、健気すぎる………………

ダンスリーダー的な立ち位置で毎公演いろんなパターンで私たちを楽しませてくれた康二、千秋楽でもおもろいことしよう!という気概が感じられてまずとてもいいし、最初は笑ってたけど感情が抑えられなくて大号泣してるのもいいし、選ぶのがタキツバのVenusなのも愛があって本当にいいし………滝沢さん音沙汰ないけど見てる…!!?!?あなたのことをこんなに思ってくれてる子がいるよ……!!!!!

その康二を見て、ボロ泣きしてたメンバーもだんだん笑顔になっていくのが良すぎた。最初はあんまり伝染してなかった(不憫)けど、やってえな〜〜!ってべしょべしょの声で叫ぶ康二につられて結局みんな一緒にやってあげてて、すっごく平和な世界だった。康二ってSnowManの笑顔を引き出す天才だよなあと改めて思った。一生幸せでいてほしい。

そんなべしょべしょ康二、最終的には阿部さんと肩組んで楽しそうにカメラアピールしてくれてあべこじ最高!!!になった(チョロいオタク)

あと、めめさくがどういう経緯かわかんないんだけど、めめが佐久間くんを後ろから押さえつけてキャッキャしながら爆笑しててイチャイチャすな!!!!(もっとやって!!!!!!)になった

ここでも阿部さんはライビュを観ているファンをとても意識してくれていた。「隣の君は笑顔ですか?」でだてさまといっしょにカメラに指を刺したり、満面の笑みでカメラ目線してくれたり。2番のJrラップパートで橋の上にいるJrの子に両手でハート作って合図?してたし Jrの子もしてた。愛し空間すぎる。

ふかこじのLove Love!一緒にやってるの毎度毎度可愛すぎる。昼公演では勢い余って頭ごっつんこしてるし2回目に康二がオエッてやってるしでわちゃわちゃしてたのも仲良しで最高だってし、千秋楽はずっとキャッキャしてるだけだったのも本当に癒しだった。

総じてすべて幸せすぎて、感情が「この公演に関わった全員が絶対幸せでいてほしい…」しかなくなりました。

滝沢歌舞伎って最高!!!!!!!!

 

 

◉あとがき

ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。本当にお疲れ様でした。

当初はこんなに長く書く予定ではなかったのですが、気がつけば2万字を超える超大作になってしまいました。そのくらい、コイツは今回の滝沢歌舞伎 ZERO FINALで感動したんだな〜ということだけでも伝えることができていれば嬉しいなと思います。

 

ただ、どうしても少し気にかかるのは、滝沢さんが一度でもこの舞台を見てくれたかどうか。

舞台が始まる前からSnowManは何度も滝沢さんの名前を出していたし、レポを読む限り生化粧中に名前を出したり、それこそ千秋楽ではVenusを踊ったり、やっぱり彼らが必ず届けたい相手のひとりに滝沢さんがいたと思います。

でも、きっといろんな事情があるんだろうけど、滝沢さん側から滝沢歌舞伎についての発信はなかった。これだけが少し悲しいというか、SnowManはどう思ってるんだろうと気にかかることです。

 

最終日のカテコのレポを読みましたが、メンバー全員があれだけ色々あったな…と言うのは本当にとんでもなく色々あったんだろうなと思います。

でも、全員が滝沢歌舞伎という舞台に強い恩を感じている様子なのは、それだけ滝沢さんが本気でSnowManにぶつかり、愛を持って指導し続けたからだと思っています。

 

ちょっと自分語りになってしまいますが、私にももう何百回怒鳴られたかわからないしマジでメンタルやられて病みかけたけれど、自分が社会人として成長できたのは間違いなくあの人のおかげだった、と思える恩師がいます。

もちろんしょっちゅう怒鳴られるのはしんどすぎたので手放しで良かったとは言えないけど、ダメなことはなぜダメなのかを教えてくれるし、徹底的にやる癖がつくし、できたら認めてくれるし、無茶だろって思うことにも挑戦する機会を与えてくれて。

当時は何でこんな目に遭わなきゃいけないんだよ!私やりたいなんて言ってないし!って最悪な気持ちなんですけど、後になって自分の成長を感じた時、とてつもない愛をもらっていたことに気付いたんですよね。

烏滸がましいけれど、これの何万倍か濃い関係性がSnowManと滝沢さんなのかなって推測しています。そこには、彼らにしかわからない大きな愛があると思うんです。滝沢歌舞伎は一貫して愛がテーマだったというのなら、やっぱりその愛の源流は滝沢さんだったのだと思います。

滝沢さんの愛情にSnowManはちゃんと気づいて感謝していて、それが私が惹かれている彼らの強さや優しさ、メンバー同士や関わる人たちを思いやる姿に繋がっているんだと思います。彼らは舞台と共に、滝沢さんの愛も引き継いだんだろうなと、FINALの公演を見ながら強く感じました。

 

ちょっと話が逸れてしまいましたが、だからこそ、滝沢さんには絶対にこのSnowManの姿を見てほしいなと、一オタクの立場ではありますが心から思っています。

現地にいなくてもせめてライブビューイングで観ていてくれないかな、直接言葉はなくてもせめて何か連絡のひとつくらいはあったりとかしないかな、と。

真相は本人たちにしかわからないし、何もなかったならそれもまた何か意味があるのかもしれないけれど、「滝沢歌舞伎」として幕を下ろした舞台の座長を務めきったSnowManが、誰よりも愛を実感できていたらいいなあと、そんなふうに思っています。

 

もう自分でも何を書いているかわからなくなってきたのでまとめに入ります(遅くない?)

 

SnowManの言葉や表情、全力のパフォーマンス、そして涙。毎公演ごとに本気度というか熱量というか、そういう目には見えないものがバシバシと届いてくる感覚で、こんなに熱い舞台をライブビューイングで全国に届けてくれたことに本当に感謝しかありません。

 

愛がテーマの滝沢歌舞伎は、その愛が大きすぎて私には受け止めきれなかったところもあったような気がする。だけど、それでもできる限りこぼさないように両手を広げ続けたし、書き留めておくことで無くさないようにできた部分もあると思います。

 

来年の春、また桜が咲く頃には滝沢歌舞伎を思い出して、SnowManへの愛を再確認するんだろうな。そしてSnowManからもらっている愛も再確認して、また大好きになるんだろうな。

それってとても、とても幸せなことだなと、今はただ噛み締めています。

 

SnowManをはじめ、滝沢歌舞伎 ZERO FINALの演者の皆様、スタッフの皆様、長い間本当にお疲れ様でした。

長い歴史のほんの一瞬ではありましたが、この舞台を観ることができてとても嬉しかったです。

ありがとうございました。

 

「春の踊りは、よ〜いやさ〜!!」